職種・業界別 ・ 監修 中町しずく ・ 更新日 2026-07-05

マーケティング職への転職|未経験からの入り方と求められるスキル

マーケティング職への転職|未経験からの入り方と求められるスキル

「マーケティングをやりたい」。転職相談でこの言葉、本当によく聞きます。人気なんですよね。

数字を追いかけて、企画を回して、事業を伸ばす。かっこいい響きです。でも、いざ詳しく聞くと「で、どのマーケティングですか?」

で止まる人がほとんど。

これ、責めているわけじゃありません。マーケティングという言葉が広すぎるだけです。広告を回す人も、SNSを育てる人も、記事を書く人も、商品そのものを企画する人も、ぜんぶ「マーケティング職」。

だから「マーケがやりたい」だけだと、求人を前に何を選べばいいか分からなくなる。

この記事では、まずマーケティングを領域ごとにほどきます。そのうえで、未経験からどの入口が現実的か、面接で何を見られるか。ふわっとした憧れを、具体的な一手に変えるところまで持っていきます。

まず「どのマーケティングか」を絞る

ひとくちにマーケ職と言っても、日々やることはまるで違います。求人票のタイトルはどれも似ていても、中身は別の仕事。まずは自分が惹かれているのがどれなのかを、はっきりさせておきましょう。

  • Web広告運用:Google・Meta・LINEなどに広告を出し、予算配分を調整してCV(成果)を最大化する。数字と睨めっこする毎日。ロジック好き・PDCAを回すのが好きな人に向く。
  • SNSマーケティング:X・Instagram・TikTokなどでアカウントを育て、フォロワーやエンゲージを伸ばす。トレンド感覚と発信の企画力が武器になる。
  • コンテンツ・SEO:記事や動画をつくり、検索やシェアで自然流入を積み上げる。書く力・構成力・地道な改善が効く領域。
  • CRM・メール/LINE:既存顧客に配信して、リピートや継続率を上げる。派手さはないが、事業の利益に直結する縁の下の要。
  • 商品企画・ブランドマーケ:そもそも何を売るか、どう見せるかを設計する。上流で、経験者が求められやすい領域。

ざっくり言うと、上の3つ(広告・SNS・コンテンツ)は未経験から入りやすい実行寄り、下の2つ(CRM・商品企画)は経験や事業理解が要る上流寄り。未経験で狙うなら、まずは実行寄りのどれかに的を絞るのが現実的です。全部やりたいは、入ってから広げればいい。

入口は一点突破でいきましょう。

迷ったら「数字を触りたいか、つくるのが好きか」 で分けてみてください。予算やCVといった数字を動かすのが楽しそうなら広告運用。何かを企画してつくり出すほうが好きならSNSやコンテンツ。ここがブレると、入ってから「思ってたのと違う」になります。

未経験からの現実的な入口はここ

「未経験でマーケに行けますか」への正直な答えは、行けます。ただし入口を選べば、です。いきなり大手の花形ポジションを狙うと弾かれますが、横からの入り方はいくつもあります。

職種転換営業や販売から、同じ会社・同じ業界のマーケ部門へ。顧客理解や商品知識がそのまま武器になる。
事業会社の若手枠ポテンシャル採用でマーケアシスタントから。20代なら現実的な王道ルート。
広告代理店運用の実務を数こなせる。ハードだが、短期間でスキルが付き、その後の選択肢が広がる。
副業・独学で実績づくり自分のSNSやブログ、知人の店の広告運用などで、小さくても「回した経験」を作る。

いちばん見落とされがちなのが職種転換です。今の会社や近い業界のマーケ部門への異動・転職なら、「この業界のことは分かってます」が効く。まったくの畑違いより、地続きのほうがずっと入りやすい。

営業や販売でお客さんと向き合ってきた人は、実は「顧客が何で動くか」を肌で知っているという、マーケの一番おいしい素養を持っています。

そして忘れてはいけないのが、副業や独学での実績づくり。マーケは、他の職種と違って自分で勝手に始められるのが強みです。自分のXアカウントを伸ばした、ブログで月◯万PV集めた、友人の店のInstagramを運用して来客が増えた。

こういう「自分で回した話」があると、未経験の壁がぐっと下がります。

面接で見られるのは「数字で語れるか」

マーケ職の選考で、経験の有無より効くものがあります。数字で語れるかどうかです。マーケは成果が数字に出る仕事なので、話す言葉も自然と数字寄りであることを求められます。

たとえば同じ「SNSを頑張った」でも、「フォロワーを半年で500→3,200人に伸ばした。伸びた投稿はこういう型で……」と言える人は、それだけで一段強い。逆に「一生懸命やりました」「たくさんの人に見てもらいました」だと、何も伝わりません。見る側は、あなたが結果を数字で捉える癖があるかを確かめています。

意識したい数字は、だいたいこのあたり。CV(成果件数)、CPA(1件あたりの獲得コスト)、流入数、それが最終的に売上にどうつながったか。未経験でも、副業や独学でやったことをこの言葉に翻訳しておくと、面接での説得力がまるで変わります。

「頑張った」を「◯◯を△△まで動かした」に書き換える。この下ごしらえを面接前にやるかどうかで、通過率は目に見えて変わります。

実績が小さくてもいい: 未経験に「大きな成果」なんて誰も期待していません。見られているのは規模より思考のプロセス。「こう仮説を立てて、こう試して、数字がこう動いたから、次はこうした」。この一連を語れれば、実績の大小は二の次です。

使うエージェントと、狙い目の順番

マーケ職を狙うなら、エージェントは総合大手+マーケ専門系の組み合わせが基本です。まずリクルートエージェントに登録して、今どんなマーケ求人がどれくらいあるのか、相場を掴む。求人数が多く、事業会社の若手枠や職種転換の求人も幅広く拾えます。

そこに、広告・Web・マーケ/クリエイティブ職に特化したマスメディアンと、IT・Web・ベンチャーに強いレバテックキャリアを足す。Web広告やSNS、デジタルマーケの求人はこの手の専門サービスに集まりやすく、成長企業のポテンシャル採用にも出会いやすい。総合大手で相場を掴みつつ、専門エージェントで攻めの一社を探す、という組み合わせが効率的です。

登録は無料で、応募の義務もありません。まずは求人を眺めて「未経験可のマーケって、実際どれくらいあるんだ?」を自分の目で確かめるだけでも、次の一手がはっきりします。

数を見ないうちから「未経験だから無理」と諦めるのは、いちばんもったいない。

自分がどの領域に向くかは、型で決まる

ここまで領域と入口を並べてきましたが、最後にいちばん大事な話を。どのマーケが向くかは、人によって違います。数字と睨み合う広告運用が水を得た魚のように合う人もいれば、それが苦痛でしかたなく、企画やコンテンツで輝く人もいる。憧れだけで選ぶと、入ってからのミスマッチが待っています。

「向く領域」は働き方タイプで見える

当サイトの16タイプ診断は、「原動力・主導権・強みの型・判断軸」の4つから、あなたの働き方タイプをあぶり出します。たとえば一点を深掘りする専門型なら広告運用やSEO、掛け合わせで幅を出す汎用型ならブランドや商品企画。型が分かると「どのマーケが自分に馴染むか」の見当がつきます。

憧れではなく、自分の輪郭で選べるようになる。ここが未経験の転職では効きます。

診断結果ページでは、あなたのタイプに合った相談先も3つ出しています。「マーケに行きたいけど、自分にどの領域が合うか分からない」段階でこそ、先に型を知っておくと、求人選びも面接での自己PRも一気にラクになります。

※本記事で紹介する転職サービスにはPRを含みます。サービスの利用は無料です。