職種・業界別 ・ 監修 中町しずく ・ 更新日 2026-07-05
営業職の転職ガイド|未経験からの挑戦・営業からの脱出・年収アップまで
「営業の転職」とひとことで言っても、その中身は人によって真逆です。営業をやったことがなくてこれから飛び込みたい人、逆にもう営業はこりごりで別の仕事に移りたい人、営業を続けながらもっと稼ぎたい人。同じ「営業 転職」で検索していても、目指す方向がぜんぶ違う。
だから最初にやるべきは、自分がどの方向に動きたいのかをはっきりさせることです。方向が違えば、狙う求人も、書く職務経歴書も、選ぶエージェントも変わってくる。ごちゃ混ぜのまま動くと、どっちつかずの中途半端な結果になります。
この記事では、営業の転職を「未経験から営業へ」「営業から他職種へ」「営業内でのキャリアアップ」の3方向に分けて、それぞれの現実的な攻め方を具体的に見ていきます。まず自分がどれに当てはまるか、読みながら見つけてください。
①未経験から営業へ|実は一番狙いやすい
まず朗報から。未経験からの転職先として、営業はかなり狙いやすい職種です。理由は単純で、営業はポテンシャル採用が多いから。
「今のスキル」より「これから伸びそうか」で見てもらえるので、前職が接客でも事務でもフリーターでも、入口が広く開いています。
ここで大事なのが、商材の選び方です。同じ営業でも、扱うものによって年収の天井がまるで違う。ざっくり言うと、住宅・保険・広告といった「無形商材」や、いま伸びているSaaS(クラウドサービス)の法人営業は、成果が評価に直結しやすく、未経験からでも年収がぐっと伸びる余地があります。
「未経験OK」の求人の中でも、この手の伸びるフィールドを選べるかどうかで、3年後がかなり変わります。
ひとつ本音を言うと、営業は向き不向きがはっきり出る仕事でもあります。人と話すのが苦じゃない、断られても引きずらない、数字を追うのがゲーム感覚で楽しめる——このあたりに心当たりがあるなら、未経験でも十分やっていけます。逆に、そこに強い抵抗があるなら、無理に飛び込む前に「本当に営業なのか」を一度立ち止まって考えたほうがいい。
②営業から他職種へ|「営業スキル」を翻訳する
次は逆方向。「営業がしんどい」「ノルマから解放されたい」という理由で、別の職種に移りたい人。これも十分に実現できますが、コツがひとつあります。
それは営業で培った力を、次の職種の言葉に翻訳することです。
営業経験者は「自分には営業しかできない」と思い込みがちですが、実際には汎用性の高いスキルをいくつも持っています。顧客との折衝力、複数案件を同時に回す数字管理、相手の課題を引き出すヒアリング力。これらは他の職種でもそのまま武器になる。
問題は、それを「営業ができます」としか説明できていないことなんです。
| 移りやすい職種 | 営業経験のどこが効くか |
|---|---|
| 企画・事業開発 | 顧客の生の声を知っている強み。現場感のある企画が出せる |
| カスタマーサクセス(CS) | 顧客折衝と関係構築の経験がそのまま活きる。SaaS系で急増中 |
| マーケティング | 「どんな言葉が刺さって受注に至ったか」を体で知っている |
| 人事・採用 | 人を口説く力、面談で本音を引き出す力が直結する |
職務経歴書では、「営業をやっていました」ではなく「〇〇という課題を持つ顧客に対して、△△という提案をして受注につなげた」という具体的なエピソードに落とし込む。そうすると、採用側は「この人はCSでも活躍できそうだ」と勝手に想像してくれる。相手にその想像をさせられたら、翻訳は成功です。
とりわけマーケティング職への転職は、どんな言葉で顧客が動くかを現場で掴んできた営業と相性がよく、この翻訳がハマりやすい方向です。
③営業内でキャリアアップ|年収は「商材」で決まる
「営業は続けたい。でも今の年収には満足していない」という人。ここで知っておきたいのは、営業の年収は、頑張りの量より“何を売っているか”で大きく決まるという現実です。
年収が伸びやすいのは、ざっくり言うと「法人向け × 無形商材 × 高単価」の組み合わせ。SaaS、コンサル、金融、広告、人材といった領域は、1件あたりの金額が大きく、成果がインセンティブに反映されやすい。逆に、個人向けの有形商材で薄利多売の世界だと、どれだけ数をこなしても年収の天井は低めになりがちです。
要は、同じ「営業力」をより高く評価してくれる市場に持っていく。キャリアアップの正体はこれだけです。
そして、キャリアアップ転職で決定的に効くのが「実績を数字で語れるか」です。営業ほど成果が数字で残る職種はありません。ここを使わない手はない。
「頑張りました」ではなく、目標達成率、社内順位、担当した売上金額、新規開拓の件数——この3〜4つの数字が並んでいるだけで、職務経歴書の説得力がまるで変わります。
「達成率120%を2年連続」「部内40人中3位」「年間売上1.2億を担当」。こう書けると、面接官は具体的にあなたの働きぶりを想像できる。逆に数字がないと、どれだけ優秀でも「なんとなく頑張った人」で終わってしまいます。
まずは自分の実績を、思い出せる限り数字に置き換えてみてください。
方向が決まったら、エージェントを使い分ける
3つの方向のどれで動くかが決まったら、次は相談先選びです。営業の転職は求人が多いぶん、ひとりで探すと選択肢に溺れます。プロに「今の自分だと何が狙えるか」を出してもらうのが、結局いちばん早い。
まずは求人数が最多クラスのリクルートエージェントか、自分で営業求人を探せる大手サイトのリクナビNEXTのどちらかに登録して、営業求人の相場観をつかむ。そのうえで、首都圏でIT・営業系を狙うならtype転職エージェントを1社足すと、この領域の求人がしっかり出てきます。多くても2〜3社で十分。
増やしすぎると、やりとりだけで疲れます。
まず「自分がどっちタイプか」を知ると迷わない
ここまで3方向を見てきましたが、最後に残る問いは「で、自分はどの方向に進むべきか」です。ここは求人情報をいくら眺めても答えは出ません。自分がどんな働き方で力を発揮するタイプかを先に知っておくと、判断が驚くほど速くなります。
たとえば、変化のなかで勝負をかけたい挑戦志向の人なら、伸びるSaaSやハイインセンティブの世界が向いています。一方で、腰を据えて信頼を積むのが得意な人が同じ場所に飛び込むと、数字のプレッシャーに削られて空回りしがち。この人はむしろ、既存顧客との関係を深く耕せる場のほうが強い。
同じ「営業」でも、力の出る方向は人によって驚くほど違います。
当サイトの16タイプ診断は、「原動力・主導権・強みの型・判断軸」の4軸から、あなたの働き方タイプをあぶり出し、相性のいい転職相談先まで案内します。営業の3方向で迷っているなら、動く前にまず自分の軸を知る。ここが定まれば、他人の意見に振り回されずに進めます。
※本記事で紹介する転職サービスにはPRを含みます。サービスの利用は無料です。