転職ノウハウ ・ 監修 中町しずく ・ 更新日 2026-07-05

職務経歴書の書き方|そのまま使えるテンプレートと通過率を上げるコツ

職務経歴書の書き方|そのまま使えるテンプレートと通過率を上げるコツ

職務経歴書は、あなたという人間を採用担当が最初に見る「顔」です。ところが多くの人が、ここでつまずく。やってきたことを時系列でだらだら並べただけの、読んでいて何が強みなのかわからない一枚になってしまう。

書類選考で落ち続ける人の大半は、能力が足りないのではなく、能力の伝え方で損をしています。

採用担当が1枚の書類を見る時間は、正直、最初はほんの数十秒です。私も前職でごっそり届く書類をさばいていましたが、上から数行読んで刺さらなければ、その先はもう斜め読みになる。その数十秒で「お、会ってみたい」と思わせるには、読み手が知りたい順に、結論から書く

そしてやったことではなく、出した結果を数字で語る。乱暴に言えば、この2つがすべてです。

この記事では、そのまま真似できる基本構成のテンプレートを示しながら、時系列式とキャリア式の使い分け、実績を数字に変えるやり方、採用担当がスルーするNG例までを、元リクルート側の目線でズバッと解説します。

まず押さえる、職務経歴書の基本4ブロック

職務経歴書に決まった様式はありません。ないからこそ、構成がその人のセンスを表す。でも安心してください、勝ちパターンはほぼ決まっています。

上から順に「職務要約」「職務経歴」「活かせる経験・スキル」「自己PR」の4ブロック。これをこの順で置けば、読み手の知りたい順にきれいにハマります。

■ 職務経歴書 テンプレート(1〜2枚に収める)

① 職務要約(3〜4行)

これまでの経歴を「何年・何を・どんな成果で」やってきたかを、冒頭でギュッと圧縮する。ここだけで人物像が伝わる、いわば予告編。

例:法人向けSaaSの営業として6年。新規開拓を中心に、直近は年間予算1.2億円を担当し達成率115%。若手の育成にも携わり…

② 職務経歴(メイン)

在籍企業ごとに、事業内容・従業員規模・担当業務・実績を記載。ここは後述の「時系列式/キャリア式」で見せ方を選ぶ。

③ 活かせる経験・スキル(箇条書き5行前後)

応募先で武器になる経験・スキル・資格を、募集要項に寄せて抜き出す。ツールや専門知識も具体名で。

④ 自己PR(1〜2段落)

強みを1つか2つに絞り、それを裏づける具体的なエピソードと数字で語る。使い回しの抽象論はここで捨てる。

ポイントは枚数を1〜2枚に抑えること。「全部書けば評価される」は勘違いです。長い書類は、要点を絞れない人という印象すら与える。

読み手の時間を奪わない親切さも、立派なビジネススキルとして見られています。

時系列式とキャリア式、どちらで書くか

②の職務経歴の見せ方には、大きく2つの型があります。ここを間違えると、せっかくの経歴が弱く見える。自分の職歴の形に合うほうで選んでください。

書き方向いている人
時系列式
(編年体)
古い順、または新しい順に、在籍企業ごとの業務を時間軸で並べる。いちばんオーソドックス。 同じ職種で経験を積み上げてきた人。20代〜30代前半で職歴がシンプルな人。転職回数が少ない人。
キャリア式
(職務別)
時間軸ではなく「営業」「マネジメント」など職務・プロジェクト単位でまとめて見せる。 職種をまたいだ経験がある人。転職回数が多い人。専門性やプロジェクト実績で勝負したい人。

迷ったら時系列式で新しい順(逆編年体)にしておけば大きく外しません。採用担当がいちばん知りたいのは「直近で何をやってきたか」だから、最新の経歴を上に置くだけで、読み手のストレスがぐっと減ります。転職回数が多い、あるいはキャリアに一貫性を持たせて見せたい人だけ、キャリア式を検討すればいい。

転職回数が多い人の書き方では、この見せ方をさらに掘り下げて解説しています。

ここが本丸|実績を「数字」で語る

通過する職務経歴書と、落ちる職務経歴書。分かれ目はほぼここ一点です。落ちる書類は「営業を頑張りました」「業務改善に取り組みました」と、やったことしか書いていない。

通る書類は、その結果どうなったかを数字で示している。同じ経験でも、印象がまるで別物になります。

「うちの仕事は数字にできない」とよく言われるんですが、たいていは切り口を知らないだけです。担当した範囲、件数、金額、達成率、改善のパーセント。この5つの角度から自分の仕事を見直すと、意外なところに数字が眠っています。

数字化の5つの切り口:担当範囲(何名のチーム/何社/何拠点を担当)/②件数(月◯件の対応、◯件の新規獲得)/③金額(予算◯円、売上◯円、コスト◯円削減)/④達成率(目標比◯%、社内順位◯位/◯人中)/⑤改善%(工数を◯%削減、離職率を◯%改善)。この5つに当てはめるだけで、地味な仕事も一気に成果として立ち上がります。

たとえば「顧客対応を改善した」は、そのままでは何も伝わらない。これを「問い合わせ対応フローを見直し、平均返信時間を1営業日から3時間へ、約70%短縮」と書けば、一気にプロの仕事に見えます。数字がない仕事なんてない、というつもりで棚卸ししてみてください。

どうしても数字が出せない職種でも、あきらめる必要はありません。「◯◯を担当し、その結果再発クレームがほぼゼロになった」「引き継ぎ資料を整備し、後任が独り立ちするまでの期間が明らかに短くなった」のように、ビフォーアフターで語れば説得力は出ます。大事なのは、自分の行動が何を良くしたのかを、読み手にわかる形で示すことです。

なお、職歴の途中にブランクがある人は、書類でどう触れるかで印象が変わります。空白期間の説明の仕方もあわせて押さえておきましょう。

職種によって「見せどころ」は変わる

同じ「数字で書け」でも、何が評価されるかは職種でまるで違います。自分の職種で見られるポイントを厚く、そうでないところはあっさりでいい。

営業なら、売上・達成率・社内順位・新規開拓件数がそのまま武器。数字を出しやすい職種なので、逆に数字が薄いと弱く見えます。企画・マーケは、施策の結果(CV率・流入数・コスト効率)と、その施策を自分がどう主導したかをセットで。

エンジニア・技術職は、使用技術・担当フェーズ・開発規模を具体名で並べたうえで、パフォーマンス改善や工数削減の数字を添える。事務・管理系は数字が出しにくいぶん、担当範囲の広さ、処理件数、業務効率化の工夫を丁寧に。裏方の仕事こそ「何をどう改善したか」で差がつきます。

採用担当がスルーするNG例

逆に、これをやると読まれずに落ちる、という典型を挙げておきます。どれも「頑張って書いたのに損している」パターンです。

  • 業務内容を羅列しただけ。「〜を担当」「〜に従事」の箇条書きが続くだけで、成果が一切書かれていない。これだと「作業をこなした人」にしか見えません。
  • 抽象的な自己PR。「コミュニケーション能力があります」「責任感を持って取り組みます」。誰でも書ける言葉は、書いていないのと同じです。
  • 全応募先に同じものを使い回している。募集要項に一言も寄せていない書類は、熱意がないと即バレします。要約とスキル欄だけでも応募先ごとに調整を。
  • 枚数が多すぎる。3枚、4枚と続く大作。読む前に「重い」と思われて後回しにされます。1〜2枚に削るのも実力のうち。
  • 誤字脱字・日付や社名の間違い。これは一発アウトになりうる。細部の雑さは、仕事の雑さと直結して見られます。提出前に必ず声に出して読み返す。

自分で書いたら、プロに添削してもらう

ひととおり書けたら、出す前に一度、他人の目を通してください。自分の書類は、書いた本人にはもう良し悪しが見えません。何度も読み返した文章ほど、抜けや独りよがりに気づけないものです。

ここでいちばん賢いのが、転職エージェントの無料添削を使うこと。彼らは何百枚と職務経歴書を見ているので、どこが弱いか、どの実績をもっと押し出すべきかを、その職種の相場感つきで教えてくれます。

しかもこの添削、完全に無料です。エージェントは採用が決まると企業側から報酬をもらう仕組みなので、応募者は一円も払いません。使わない手はない。

添削に強い定番エージェント: まず求人数の多いリクルートエージェントtype転職エージェントに登録して相場観をつかむのが王道。書類・面接サポートを手厚くやってほしいなら、伴走型のパソナキャリアがていねいです。1社目で相場を掴み、必要なら目的別にもう1社足す。多くても2〜3社で十分です。

添削を受けると、自分では気づかなかった「実は数字にできた実績」が掘り起こされることがよくあります。同じ経歴でも、見せ方が変われば通過率は変わる。書類でずっと落ちている人ほど、一度プロの目を借りてみてください。

そしてもう一つ。職務経歴書を強くする大前提は、自分の強みが自分でわかっていることです。自己PR欄で手が止まる人は、書き方以前に「何を強みと言い切っていいか」で迷っている。

当サイトの16タイプ診断は、「原動力・主導権・強みの型・判断軸」の4軸から、あなたの働き方タイプと強みをあぶり出します。先に軸をひとつ持ってから書くと、白紙とにらめっこする時間が消えます。

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