キャリア ・ 監修 中町しずく ・ 更新日 2026-07-19
20代の転職が不安な人へ|漠然とした不安を解消する7つのステップ
辞めたい。でも20代で転職して大丈夫なのか。この2つの気持ちを毎朝ぶつけ合いながら通勤している人は、たぶん想像より多いです。
私自身も20代のとき、辞表を書いては破りを半年くらい繰り返しました。
結論から言うと、20代はキャリアのなかで一番やり直しがきく時期です。それでも不安が消えないのは、「何が不安なのか」が自分でもわかっていないから。ぼんやりした不安は、輪郭がないぶん実際より大きく見えます。
この記事では、20代の転職でよく出てくる不安を4つに分けて、ひとつずつ「じゃあどうするか」まで落とします。読み終わるころには、明日の朝いちばんに何をやればいいかが決まっているはずです。
その不安、たぶんこの4つのどれか
「不安です」で止めているうちは、対処のしようがありません。紙に書き出してみると、20代の転職の不安はだいたい次の4つのどれかに落ち着きます。自分のはどれに近いか、読みながら当てはめてみてください。
- 経験不足の不安:「まだ3年目、この程度のスキルで転職先で通用するのか」
- 市場価値の不安:「年収は上がるのか、それとも下がって前の会社に出戻りたくなるのか」
- 選択ミスの不安:「せっかく変えても、また合わない会社を引いたらどうしよう」
- 周囲の目の不安:「2年で辞めたら、逃げグセがあると思われないか」
裏を返せば、この4つはどれも打ち返せる不安です。「漠然と怖い」を「経験不足が怖い」まで絞れた時点で、もう半分は片付いています。あとは1個ずつ潰すだけ。
「スキルがない」「すぐ辞めたと思われる」…不安別の考え方と対処
4分類で輪郭をつかんだら、次はもう一段だけ具体化します。ここでは20代の転職相談で実際によく出てくる5つの不安を取り上げて、それぞれ「どう考えるか」と「何をするか」をセットで置いておきます。自分に当てはまるところだけ拾い読みしてください。
不安1:スキルがない、誇れる実績がない
まず前提として、20代の中途採用で「完成したスキル」を求めている企業はほとんどありません。見られているのは実績の派手さではなく、入社後も再現できそうな行動です。
やることはシンプルで、直近1年の業務を「動詞」で書き出すこと。「調整した」「まとめた」「改善した」レベルで構いません。それを「どんな工夫をしたか」まで掘ると、応募書類に書ける材料は思っている以上に出てきます。
それでも自信が持てないなら、経歴の浅い20代の支援に特化したUZUZ(ウズキャリ)のようなサービスを使う手があります。書類の言語化を最初から一緒にやってくれるので、「書くことがない」で止まらずに済みます。
不安2:すぐ辞めたと思われそう
在籍1〜2年での転職でも、選考で落ちる理由は「短いから」ではなく「次も同じ理由で辞めそうだから」です。つまり、辞めた事実そのものではなく、説明のほうが評価されます。
伝え方の型は「事実→そこから学んだこと→次の環境でどう活かすか」の3点セット。前の会社への不満で終わらせず、自分の選び方の反省まで言えると、むしろ自己分析ができている人という評価に変わります。詳しくは第二新卒の転職ガイドにまとめています。
不安3:やりたいことがない
「やりたいことを見つけてから転職しよう」と考えると、たいてい何年も止まります。20代の会社選びで先に決めるべきは、やりたいことよりも「機嫌よく働ける条件」と「避けたい環境」の2つです。
この2つを言葉にする道具として、JOB-TIの16タイプ診断を使ってみてください。3分の質問に答えるだけで、自分がどんな環境・働き方でパフォーマンスが出るタイプなのかが言語化されます。
診断で出た軸を土台に、紙とペンでの掘り下げまでやりたい人は自己分析のやり方も合わせてどうぞ。「やりたいこと」は、合う環境で働き始めた後に見つかることのほうが多いです。
不安4:お金の不安(年収が下がる、生活が回らなくなる)
お金の不安への最大の対策は、在職中に転職活動をすることです。収入が途切れないので、焦って条件を妥協する必要がなくなります。加えて生活費3か月分の貯金があると、精神的にかなり楽になります。
年収を上げる方向を狙うなら、提示条件の交渉まで含めて相談できるtype転職エージェントのような一都三県に強いサービスも選択肢です。自分で交渉する場合の進め方は年収交渉のやり方を参考にしてください。
不安5:周囲の目(親・上司・同期にどう思われるか)
「石の上にも三年」と言う人は、あなたの毎日の消耗を代わりに引き受けてはくれません。キャリアの結果を引き受けるのは自分だけなので、意思決定の主語も自分に戻して大丈夫です。
それでも気になるなら、相談相手を「転職を経験した人」に限定してみてください。未経験の人の反対は心配の表明であって、情報ではないことが多い。経験者の話は具体的で、聞くたびに不安が「やることリスト」に変わっていきます。
第二新卒・既卒の市場は、実際どうなっているか
不安の背景には「20代で辞めるのは自分くらいでは」という孤立感があります。ここは数字で解けます。厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によると、大卒で就職した人のおよそ3割が3年以内に離職しています。
また同省の雇用動向調査を見ても、20代の転職入職率は全年代のなかで高い水準にあります。つまり20代の転職は例外ではなく、企業側もそれを前提に採用枠を用意しているのが実情です。
ポテンシャル採用の考え方
企業が第二新卒・既卒を採る理由は、経験そのものではなく「基礎的な社会人経験×これからの伸びしろ」を買っているからです。新卒採用で採り切れなかった若手を、育成前提で迎え入れる枠と考えるとわかりやすい。
だから選考で見られるのは、実績よりも「学ぶ姿勢」「辞めた理由の整理」「志望の一貫性」の3つです。逆に言えば、この3つを自分の言葉にできれば、経歴の浅さはそのまま伸びしろとして評価されます。
ただしポテンシャル採用の窓は、年齢が上がるほど少しずつ狭くなっていくのも事実です。「30代になってから考えよう」と先送りするより、20代のうちに一度市場を見ておくほうが選択肢は確実に多い。動くかどうかは、見てから決めればいいのです。
不安を解消する7つのステップ
やることは1つ、「わからない」を「わかる」に変えていくだけです。ただし順番が大事で、いきなり応募から入ると焦りだけが増えます。次の順で進めると、気持ちが軽くなる順番になっています。
- 辞めたい理由を、箇条書きで殴り書きする。人間関係、給料、やりがい、残業。頭のなかで渦巻いているモヤモヤを、文字にして外に出します。書いてみると「これは転職しても解決しないな」というものが混じっているのに気づきます。そこを分けるだけで、悩みの半分は消えます。
- 自分の「働き方タイプ」を知る。どんな環境なら自分が機嫌よく働けるのか。ここがわかると、会社選びの軸が一本決まります。当サイトの16タイプ診断なら3分で出ます。
- 今の相場をのぞき見する。求人サイトで自分と同じ職種・年数の募集をスクロールするだけでいい。「あ、意外と募集あるじゃん」と体感できると、それだけで肩の力が抜けます。
- 「情報だけ」先に集める。応募はまだしなくていい。集めるだけ集めて寝かせる。この段階を挟むと、勢いで動くのを防げます。
- 無料相談で、他人にしゃべってみる。転職エージェントの面談はタダです。プロを相手に現状を口に出すと、頭のなかのモヤが「じゃあ次はこれ」という具体的な宿題に変わります。
- 「辞める」と「辞めない」を一旦切り離す。選択肢を持つことと、実際に辞めることは別の話。まずは辞められる状態だけ作っておく。カードを増やすだけで、今の会社での見え方まで変わります。
- 今日、ひとつだけ動く。診断を受ける。1社だけ登録する。それで十分です。完璧な計画を立ててから、ではなく、いちばん小さい一歩を今日踏む。動いた実感が、次の不安を溶かします。
不安を行動に変えるロードマップ|内定判断までの5フェーズ
7つのステップで最初の一歩を踏み出したら、その先の全体像も持っておきましょう。転職活動はおおまかに5つのフェーズに分かれ、在職中に進めるなら全体で3〜6か月が目安です。全体の流れは転職活動の流れでも詳しく解説しています。
| フェーズ | やること | 所要目安 |
|---|---|---|
| 1. 自己分析 | 辞めたい理由の言語化・働き方タイプの診断・譲れない条件の整理 | 1〜2週間 |
| 2. 情報収集 | 求人サイト登録・相場観の把握・エージェントの無料面談 | 2〜4週間 |
| 3. 書類作成 | 職務経歴書・履歴書の作成、応募開始 | 1〜2週間 |
| 4. 面接 | 面接対策・複数社の選考を並行して進める | 1〜2か月 |
| 5. 内定判断 | 労働条件の確認・現職との比較・退職手続きの段取り | 1〜2週間 |
フェーズ1〜2は「まだ辞めると決めていない人」でもノーリスクでできる範囲です。ここまでやって「今の会社が相対的に悪くない」とわかるなら、それも立派な成果。残る選択の質が確実に上がります。
フェーズ3の書類は、20代なら凝りすぎなくて大丈夫です。書き方の型は職務経歴書の書き方に、フェーズ4の準備は面接対策の記事にそれぞれまとめてあります。
フェーズ5で大事なのは、内定が出た瞬間に舞い上がって即決しないことです。フェーズ1で言語化した「避けたい環境」のリストと照らし合わせてから返事をする。この一手間が、次の会社での「なんか違う」を防ぎます。
「また失敗したら」を減らす、いちばんのコツ
20代の転職で聞く後悔でダントツに多いのが、「勢いで辞めて、次でも同じ地雷を踏んだ」というパターンです。上司ガチャに外れて辞めたのに、行った先でもまた合わない上司に当たる。これは運が悪いのではなく、自分に合う環境を言葉にしないまま次を選んだから起きます。
「合う環境」を先に言語化しておく
たとえば、安定した土台の上でコツコツ積み上げたいのか、それとも変化の多い場でチャンスを取りにいきたいのか。この2つは人によって正解が真逆で、片方にとっての天国はもう片方にとって地獄です。ここがずれた会社に入ると、給料や休みがどれだけ良くても、半年で「なんか違う」が始まります。
16タイプ診断は、その相性を先に見えるようにしておくための道具です。
相談する相手も、自分の型に合わせる
見落とされがちですが、転職エージェントにもタイプがあります。マメに連絡をくれて背中を押してほしい人と、放っておいてくれて自分のペースで選びたい人とでは、心地いいサービスが正反対です。ここのミスマッチで「エージェント合わなかった」と辞めてしまう人も多い。
詳しくは転職エージェントの選び方|「伴走型」と「自走型」であなたに合うサービスは変わるにまとめたので、登録前に目を通しておくと外しにくくなります。
不安がゼロになるのを待たない
不安が完全に消えてから動こう、と思っているうちは一生動けません。不安は、動いた後にしか小さくなってくれないからです。目指すのは無敵の自信ではなく、怖いままでも、今日ひとつ動ける状態。
診断結果ページでは、あなたのタイプに合った相談先を3つ出しています。まずは「話を聞くだけ」でいいので、いちばん軽い一歩から。
20代の転職の不安についてよくある質問
Q. 20代前半と20代後半で、転職のやり方は変わりますか?
見られるポイントが少し変わります。20代前半はポテンシャル採用が中心で、経験よりも学ぶ姿勢や辞めた理由の整理が重視されます。20代後半は「これまでの経験を次でどう活かすか」の説明が求められる比重が上がります。
どちらの場合も、若さが評価に加算される時期であることは共通です。年齢を理由に足踏みするより、今の市場を一度見ておくことをおすすめします。
Q. 在職中と退職後、どちらで転職活動をすべきですか?
迷うなら在職中をおすすめします。収入が途切れないため、焦って条件を妥協するリスクを減らせるからです。
一方で、心身がすでに限界に近い場合は、退職して回復を優先する判断もあります。その場合は雇用保険の手続きなど生活の土台を先に整えてから動くと、落ち着いて選べます。
Q. やりたいことがないまま転職活動を始めてもいいですか?
問題ありません。やりたいことが明確なまま転職する20代のほうがむしろ少数派です。先に決めるべきは「機嫌よく働ける条件」と「避けたい環境」の2つで、ここが決まれば会社選びはできます。
この2つの言語化には、当サイトの16タイプ診断(3分・無料)を入り口に使ってみてください。診断結果ページでは、タイプ別に合いやすい環境と相談先まで提示しています。
Q. 入社1年未満ですが、第二新卒として転職できますか?
応募自体は可能です。第二新卒に明確な法的定義はなく、一般には学校卒業後おおむね3年以内の求職者を指して使われることが多い呼び方です。
ただし在籍が短いほど、「辞めた理由」の説明は丁寧に準備する必要があります。事実、学んだこと、次の環境で活かすことの3点を整理してから選考に臨みましょう。
Q. 不安で夜も眠れません。それでも転職活動を進めるべきですか?
眠れない状態が続いているなら、転職活動よりも先に休息と相談を優先してください。判断力が落ちた状態で、キャリアの大きな意思決定をするのは避けたほうがいいからです。
体調が持ち直してきたら、この記事のステップ1(辞めたい理由の書き出し)だけ試してみてください。不安の輪郭が見えるだけでも、心の負荷はかなり下がります。
※本記事で紹介する転職サービスにはPRを含みます。サービスの利用は無料です。