転職ノウハウ ・ 監修 中町しずく ・ 更新日 2026-07-03
【職種別】おすすめ転職エージェント比較|ITエンジニア・営業・経理・未経験
監修:中町しずく(人事コンサルタント・元リクルートで500名以上の転職支援)
「転職エージェントってどこがいいんですか?」とよく聞かれるのですが、この質問、実はあまり意味がありません。同じリクルートエージェントでも、営業職の人には最高の相棒になり、経理の人には物足りない、なんてことが普通に起きるからです。
大事なのは知名度じゃなくて、自分の職種の求人と相場を、担当者がどれだけ握っているか。IT特化の担当者と話すと「その年収、もう50万は上げられますよ」と平気で言ってくる一方、総合型の担当者はエンジニアの給与テーブルをそもそも知らなかったりする。その差が、内定の質にそのまま出ます。
結論の型だけ先に言っておきます。総合型を1社(リクルートエージェントかパソナキャリア)で求人の母数を確保しつつ、自分の職種に特化したエージェントを1〜2社足す。この2階建てが、遠回りしないやり方です。以下、職種ごとに「どこを足すか」を表にしました。
ITエンジニア
ここは特化型を使わない手はない職種です。総合型だと「Javaの経験ありますか?」で話が止まるところ、レバテックのような技術がわかる担当だと「そのフレームワークなら、あの自社開発企業がちょうど探してますよ」と具体名で返ってくる。
年収交渉も、市場のレンジを知っている相手のほうが強い。まずここから話が早いです。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| レバテックキャリア | IT/Web特化。技術理解のある担当が多く、年収交渉に強い | 現役エンジニアで年収を上げたい |
| Geekly | IT/Web/ゲーム業界特化。スピード感のある提案 | Web・ゲーム系を狙いたい |
| リクナビNEXT | 大手求人サイト。IT求人も多く、自分のペースで探せる | 幅広く比較したい |
営業
営業職はとにかく求人の数が多い職種なので、特化型より「母数で殴る」戦い方が効きます。リクルートエージェントで数を浴びて、そこから自分の商材・業界に近いものを絞る。営業で培った提案力を活かしてマーケティング職へ広げる道も、このタイミングで一緒に見ておくと視野が広がります。
ただし「今より年収を上げたい」「そろそろマネジメント側に」という人は、下のビズリーチを1枚噛ませておくと景色が変わります。求人票に出てこない管理職ポジションが、スカウトで届いたりするからです。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| リクルートエージェント | 営業求人の量が圧倒的。実績豊富 | まず選択肢を最大化したい |
| リクナビNEXT | 営業求人が多く、自分のペースで比較しながら探せる | 自分で比較しながら進めたい |
| ビズリーチ | 年収600万〜の営業・マネージャー求人が集まる | 年収アップ・管理職を狙う |
経理・人事・管理部門
経理・財務や事務職をはじめとする管理部門は、そもそも求人の絶対数が少ない。だから総合型だけで進めると「案件が出てきません」で止まりがちです。ここはMS-Japanのような管理部門・士業に振り切ったところが、非公開でストックを持っている。
日商簿記2級か、月次決算を回した経験があるかで見せられる求人がガラッと変わるので、面談では実務でどこまで触ったかを具体的に伝えるのが得です。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| MS-Japan | 管理部門・士業特化の老舗。経理/財務/人事/法務に強い | 専門性を高く売りたい |
| JACリクルートメント | 管理職・専門職・外資に強いハイクラス特化 | マネジメント経験がある |
| リクルートエージェント | 母数が多く、幅広い管理部門求人をカバー | 選択肢を広げたい |
販売・サービス・未経験からの挑戦
「職歴に空白がある」「フリーターから正社員に」というときに、大手総合型に登録するといきなり書類で落ち続けて心が折れます。ここは戦う場所を変えたほうがいい。
ハタラクティブのように20代の未経験・フリーターに慣れたところなら、専任アドバイザーが経歴の見せ方から一緒に組み立ててくれて、人柄やポテンシャルを見てもらいやすくなります。落ちる前提の数打ちより、通る導線に乗るほうが早いです。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| ハタラクティブ | 20代・未経験・フリーターに特化。専任アドバイザーが手厚く、人柄・ポテンシャルを見てもらいやすい | 経歴に自信がなくても正社員を目指したい |
| UZUZ(ウズキャリ) | 第二新卒・既卒に特化。1人あたりのサポートが手厚い | 丁寧に伴走してほしい |
医療・介護系(看護師・介護職)
医療・介護は「資格と夜勤の有無で求人がまるごと変わる」世界なので、総合型エージェントの担当だと話が噛み合わないことが多い職種です。看護師なら病棟かクリニックか訪問か、介護なら特養か有料老人ホームかデイか——この解像度で求人を仕分けられる特化型を主軸にしてください。
仕事内容や必要な資格・スキルの全体像は、厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagで職種名を引くと客観的に確認できます。応募前に一度眺めておくと、面談で担当者の説明が正確かどうかの物差しにもなります。
職場選びの軸づくりから進め方までは、看護師の転職ガイドと介護職の転職ガイドで職種ごとに詳しく整理しています。エージェントに登録する前に、自分がどのタイプの職場で消耗しやすいかを言語化しておくと、初回面談の質が段違いに上がります。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| レバウェル看護 | 看護師特化。職場の内部情報(雰囲気・残業実態)に詳しい | 職場環境重視で選びたい看護師 |
| 看護roo! | 看護師向けの老舗。求人数が多く選考対策も手厚い | 選択肢を広く比べたい看護師 |
| レバウェル介護 | 介護特化。未経験・無資格からの相談にも慣れている | 介護職・これから介護に入る人 |
ハイクラス・管理職
年収600万を超えたあたりから、求人の探し方が「応募する」から「声がかかる」に変わります。ビズリーチに職務経歴書をちゃんと書き込んでおくと、ヘッドハンターや企業から直接スカウトが飛んでくる。
それを見るだけでも「自分は今いくらで売れるのか」がわかるので、すぐ転職する気がなくても登録しておく価値があります。市場価値の健康診断だと思えばいい。地頭とロジックを高く買われるコンサル業界への転職も、この価格帯なら選択肢に入ってきます。
| サービス | 特徴 | こんな人に |
|---|---|---|
| ビズリーチ | ヘッドハンター・企業から直接スカウトが届く | 自分の市場価値を測りたい |
| リクルートダイレクトスカウト | 登録して待つだけ。ハイクラス求人のスカウト型 | 今すぐでなく情報収集から |
| JACリクルートメント | 外資・グローバル・専門職に強い | 専門性・語学を活かしたい |
特化型と総合型の併用のコツ
冒頭で「総合型1社+特化型1〜2社の2階建て」と言いましたが、ただ登録数を増やせばいいわけではありません。役割分担を最初に決めておくのがコツです。総合型は相場観と母数の担当、特化型は選考対策と交渉の担当。
同じ求人が両方から出てきたら、職種理解の深い特化型経由で応募するほうが、推薦文の質で有利になりやすいです。
順番も大事で、おすすめは総合型を先に1社。まず市場全体の求人を浴びて「自分の職種で今どんな募集が出ているか」の地図を作ってから、特化型の面談に臨む。すると特化型の担当が出してくる求人が相場より良いのか普通なのか、自分で判定できるようになります。
逆にやってはいけないのが、同じ求人に複数のエージェントから応募すること。企業側で発覚すると両方の推薦が止まるので、応募管理は必ず一元化してください。
年収交渉の場面では、担当者の言い値を鵜呑みにせず、客観データを一枚持っておくと強い。厚生労働省の賃金構造基本統計調査では職種・年齢・経験年数別の賃金水準が公開されています。「統計だと自分の層はこのレンジのはずですが」と言えるだけで、交渉のテーブルの位置が変わります。
よくある質問(FAQ)
Q. 特化型エージェントだけで転職活動を進めてもいいですか?
A. 職種が固まっているなら可能ですが、おすすめしません。特化型は求人の深さはあっても母数が限られるため、比較対象がないまま「これが相場です」と言われても検証できないからです。総合型を1社挟んで相場観を持っておくほうが、結果的に特化型を使いこなせます。
Q. 職種を変えるキャリアチェンジの場合、どちらの職種のエージェントに登録すべきですか?
A. 「行き先の職種」に強いエージェントが基本です。求人を持っているのは行き先側だからです。ただし現職種の経験の何が評価されるかは行き先の担当ではわからないこともあるので、未経験可の求人に慣れた総合型・若手特化型を併用すると穴が埋まります。
Q. 複数のエージェントに登録していることは担当者に伝えるべきですか?
A. 隠す必要はなく、むしろ伝えたほうが得です。他社利用を知っている担当者は、選ばれるために求人の質とスピードを上げてきます。ただし「どこ経由でどこに応募したか」は自分で必ず記録し、重複応募だけは避けてください。
Q. 登録したのに求人を紹介してもらえないことはありますか?
A. あります。職種・地域・経験のかけ合わせで手持ち求人がないと、面談すら設定されないことも珍しくありません。それはあなたの価値の否定ではなく、単にそのエージェントの得意領域の外だったというだけ。
この記事の表に戻って、自分の職種に合う別の1社に切り替えてください。
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